予防接種
予防接種
生後2か月より赤ちゃんの定期予防接種が始まります。
重篤な感染症からお子さまを守るため、定期予防接種はすべて受けるようにしましょう。乳児期は多くのワクチンを受ける必要があるため、当院では同時接種(1回の受診で複数の接種を行う)を含め、日本小児科学会で推奨されている予防接種スケジュールを基本に進めて参りますが、単独接種ご希望、任意接種ご希望などありましたら、ご相談ください。当院では火曜日・水曜日午後に予約制の予防接種外来を行っております。また、平日の来院が難しい方のため、第2・4土曜日午後にも予防接種外来枠を設けております。
小児期に接種する予防接種は以下の通りですが、より詳しい内容は、KNOW-VPDのサイトをご参照ください。
当院は茨木市予防接種委託医療機関です。
箕面市、豊能町、能勢町、池田市、豊中市、吹田市、摂津市、高槻市、島本町のお子様も定期予防接種が可能です。
(上記以外の市町村のお住いの方で接種ご希望の場合は、お住いの市からの依頼書が必要となります。)
生後2か月から開始。4週間隔で3回接種します。3回目接種から7か月経過以降、1歳時に4回目を追加接種して完了です。
生後2か月からの接種が望ましいですが、4歳11か月までは定期接種可能ですので、接種もれがあればご相談ください。
乳幼児期に髄膜炎や喉頭蓋炎など重症感染症を起こす菌です。これらの疾患は命に関わることや後遺症を残すこともある重篤な疾患です。
生後2か月から開始。4週間隔で3回接種します。3回目接種から60日以上経過後、1歳で4回目を接種して完了です。
ヒブワクチンと同様に生後2か月からの接種が望ましいですが、4歳11か月までは定期接種可能ですので、接種もれがあればご相談ください。
乳幼児期に敗血症や髄膜炎を起こします。肺炎や中耳炎の原因菌としても多いです。ワクチンは主に前者を防ぐ目的で行われています。
生後3か月から開始。3~8週間隔で3回接種します。3回目接種から6か月以上後、標準的には1年後に4回目を接種します。
生後3か月からの接種が望ましいですが、7歳6か月までは定期接種可能ですので、接種もれがあればご相談ください。
4種とは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを指します。ジフテリアとポリオは国内での感染はほとんどありませんが過去には重症者が出ていました。百日咳は乳児では重症の咳や呼吸困難で命に関わることもあります。破傷風は怪我をした傷口から菌が入り、痙攣や麻痺をきたす死亡率の高い疾患です。
ヒブ、肺炎球菌、4種混合の接種がひと段落する生後5〜6か月に接種を受けましょう。定期接種期間は、11か月までです。
結核を予防します。結核は成人では肺結核の長引く咳や熱が有名ですが、乳児では全身に結核菌がめぐって髄膜炎や粟粒結核という致死的な疾患を起こします。
1歳時に第Ⅰ期接種をします。第Ⅱ期は小学校入学前の1年間に行います。 定期接種期間が限られているので、ご注意ください。
麻疹(はしか)は発熱、発疹から肺炎や脳炎などの合併症をきたす疾患で、非常に強い感染力があります。風疹は‘3日はしか’とも呼ばれた発熱、発疹をきたす疾患で、妊婦が感染すると赤ちゃんに重篤な障害が出る可能性があります。
1歳で初回接種をします。初回から3か月以上、標準的には6か月あけて2回目を接種します。定期接種可能期間は1歳から、2歳11か月までです。
みずぼうそうとも呼ばれるウイルス感染です。全身に水疱疹が多発し、重篤な状態にいたることもあります。帯状疱疹も同じウイルスが原因で発症します。
標準的には第Ⅰ期として3歳で2回(1~4週間隔)、その後に6か月以上あけて4歳頃に1回接種します。第Ⅱ期は9~12歳に追加接種し、計4回です。
第Ⅰ期の定期接種可能期間は、生後6か月から7歳6か月までです。
標準接種開始時期は3歳ですが、日本脳炎感染リスクのある地域に行かれる場合など、6か月から接種可能ですので、ご相談ください。
蚊(コガタアカイエカ)が媒介する日本脳炎ウイルスの感染で、急性脳炎を引き起こします。半数程度の方が後遺症を残す、治療法のない重篤な疾患です。日本での発症は少ないですがほぼ毎年罹患例があり、東南アジアなど熱帯地域では発症例が多いです。
11〜12歳に1回接種します。
4種混合に入っているジフテリアと破傷風について追加接種します。
生後2か月から接種を受けます(ロタリックス、ロタテックいずれか)。
当院では主にロタリックスを使用しておりますが、ロタテック接種ご希望の方はご相談ください。
ロタリックス(1価)は生後24週までに2回、ロタテック(5価)は生後32週までに3回、生ワクチンを飲みます(経口接種)。初回は14週までに始めて、4週間隔で受けます。
ロタウイルスは乳児の胃腸炎を起こす代表的なウイルスです。嘔吐がひどく水分がとれなくなると脱水になり重篤な状態になります。小さい子ほど入院して点滴する必要性が高くなります。胃腸炎関連けいれんや脳炎を合併することもあります。
標準は生後2か月からの接種です。初回から4週以上あけて2回目、さらに初回から20〜24週あけて3回目が標準的な方法です。
お母さまがB型肝炎ウイルスキャリアの場合は、生後すぐからのワクチン・グロブリン接種が必要となるので、ご出産前から産科主治医とご相談ください。
お母さま以外のご家族、同居の方などがB型肝炎キャリアの場合も早期のワクチン接種開始が望ましいです。
代表的な肝炎を起こすウィルスです。感染がつづくと慢性肝炎、肝硬変や肝がんになることもあります。
1歳から接種できます。MRワクチンと同様に1歳頃と5~6歳の2回接種が薦められています。
ムンプスウィルスの感染で、発熱や耳下腺(耳の下にあるだ液腺)の腫れが特徴です。頭痛をきたす髄膜炎や難聴や精巣炎など重い合併症もあります。
小学校6年生〜高校1年生の女子で、1回目の2か月後に2回目、6か月後に3回目の接種を受けます。
様々な型があり、尖圭コンジローマ等の性感染症、子宮頚がんの主な原因となるウイルスです。